2022/10/11

パワーアンプの音、スピーカーの音とダンピングファクター

ずっと以前、Tripath TA2020-020 で D級アンプの自作が流行始めたころ、キットを買って作り、電子ボリューム PGA2311PA を買ってアンプを作りました。このころはS50年頃のプリメインアンプやTA2020が流行る前後のミニコンポを使っていたので、D級アンプのコストパフォーマンスのよさにびっくりしました。

その後フルデジタルアンプ(TAS5086 + TAS5142)の自作の機会があり、市販品も DENON DRA-F109 と KENWOOD R-K731 と安価なフルデジタルアンプ(チューナーも入ってるのでレシーバーとも)を買って使っていました。普段使いは、DRA-F109 にウッドコーンスピーカー(キット)SX-WD1KT でラジオやテレビの再生を、ちょっと大きな音で聴きたいときは自作のフルデジタルアンプとDIATONE P-610MB を推奨箱(60Lのバスレフ)につないだもので聴いていました。

今年になって実家で使ってたアンプが壊れたと連絡があり買い換えの時に処分されそうだったので引き取ってきました。アンプの方はやはり少しおかしかったのですが、別の機会に書こうかと思います。それと NS-10M に興味がわいてヤフオクで買いました。前置きが長くなりましたが、そのアンプとスピーカーを取っ替え引っ返したら音が違うので、びっくりして興味を持ったという話です。

アンプの方はアキュフェーズのコントロールアンプ C-11 + パワーアンプ P-11 です。スピーカーの方は上記に加えて FOSTEX のかんすぴの一番大きい P-1000-E + P-1000K です。かんすぴの方は音は気に入らないものの試しに何かにつなぐにはいいかなと思っていて置いていたものです。

DRA-F109 と自作フルデジタルアンプの音の傾向は似ていて、かんすぴとレストア前の NS-10M は気に入らない音でした。なんというかすっきりしない感じです。NS-10Mの方は男声のしゃべり声が鼻声に聞こえるようなとき(特定の周波数が悪かったのでしょう、特定の人の声)もありました。SX-WD1KT と P-610MB は、すっきりはしているものの大迫力の低音というわけではありませんでした。

それが C-11 + P-11 をつなぐと、かんすぴがちゃんと鳴るようになり、レストア前のNS-10Mもそれなりの音に聞こえます。SX-WD1KT はそれほど音は変わりませんでしたが悪くなることはなかったです。さらにびっくりしたのは P-610MB で、高い音の解像度が上がって、低音の迫力が増しました。

レストア後の NS-10M はフルデジタルアンプでも変な音はなくなり、解像度の高い音がするようになりました。低音の方はあまりでませんが。

で、なぜなんだということで見ていくとダンピングファクターのせいかなあというところにたどり着きました。フルデジタルアンプの方は方式上おそらくダンピングファクターは 10 〜 20 ぐらい(自作アンプの方で BTL なので IC 内部とコイル+αで 0.5Ωぐらいありそうだから8Ω/0.5Ω=16)。対する P-11 は 200 あります。こちら (https://souzouno-yakata.com/audio/2007/05/02/2315/) を読むとダンピングファクターは 40 あればよさそうということですが、ちょっと足りません。

レストア前の NS-10M の方はエッジが硬化してインピーダンスの周波数特性がボロボロだった可能性が高いのではと思っています。P-610MB の方はフルレンジスピーカーで分割振動しているらしく高音でインピーダンスが乱れるようです。また低音側もインピーダンスがぐっと上がっています(P-610 の特性の話はこちらにありました( ダイヤトーン P-610MBの実力と限界を見極める)。最後けなされているのではなくて、神格化/伝説化するのではなくて、特性を生かして聴きましょうということだと思います)。この辺りがダンピングファクターの低いフルデジタルアンプから P-11 に変えたら音が変わった理由なのではないかなと。

さらに興味があったので Ncore の NC122MP モジュールを使ったアンプ (AUDIOPHONICS MPA-S125NC) を買ってみて P-11 に変えて C-11 につないだのですが、各スピーカーに対して同じような音の印象です(NS-10Mはレストア後なので、レストア前の音は聞けず)。このアンプはアナログ入力の D級アンプですが、ダンピングファクターが 370 (ほぼ同じモジュールを使った TEAC AP-505 の値) と高いアンプです。

今回の経験がダンピングファクターの違いと言い切る自信はないですが経験談でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿