2023/12/23

PCM1792A DAC 基板のオペアンプが偽物

 PCM1792A DAC 基板のオペアンプが偽物だったようです。改造後でオペアンプが付属のもの

Frequency response (from 40 Hz to 15 kHz), dB
+0.03, -0.24
Very good
Noise level, dB (A)
-98.6
Excellent
Dynamic range, dB (A)
98.6
Excellent
THD, %
0.203
Poor
THD + Noise, dB (A)
-55.6
Poor
IMD + Noise, %
0.273
Average
Stereo crosstalk, dB
-67.3
Good
IMD at 10 kHz, %
1.060
Poor
General performance
 
Good

 1回路入りオペアンプ(NE5532Pと刻印)を JRC 4552D (秋月電子で購入)に交換すると

Frequency response (from 40 Hz to 15 kHz), dB
+0.08, -0.12
Very good
Noise level, dB (A)
-98.7
Excellent
Dynamic range, dB (A)
98.7
Excellent
THD, %
0.034
Good
THD + Noise, dB (A)
-66.8
Average
IMD + Noise, %
0.030
Good
Stereo crosstalk, dB
-67.1
Good
IMD at 10 kHz, %
0.029
Good
General performance
 
Good   

PCM1792A DAC vs PCM1794A DAC

先日の PCM1792A DACの特性を RightMark Audio Analyzer で測ってみました。ADCには SE-U55SX を使っています。クロストークが悪いのはそのせいもあると思います。結果の概要表だけコピーすると

Frequency response (from 40 Hz to 15 kHz), dB
+0.03, -0.24
Very good
Noise level, dB (A)
-98.6
Excellent
Dynamic range, dB (A)
98.6
Excellent
THD, %
0.203
Poor
THD + Noise, dB (A)
-55.6
Poor
IMD + Noise, %
0.273
Average
Stereo crosstalk, dB
-67.3
Good
IMD at 10 kHz, %
1.060
Poor
General performance
 
Good

となりました。PCM1794A DAC (こちらは無改造でよい音だった, Aliexpress で買ったもの)の場合は

Frequency response (from 40 Hz to 15 kHz), dB
+1.72, -0.06
Average
Noise level, dB (A)
-98.7
Excellent
Dynamic range, dB (A)
98.4
Excellent
THD, %
0.00331
Very good
THD + Noise, dB (A)
-86.0
Good
IMD + Noise, %
0.00502
Excellent
Stereo crosstalk, dB
-67.3
Good
IMD at 10 kHz, %
0.00410
Excellent
General performance
 
Very good

でした。PCM1792A  DAC の方の特性はよくないですね。なにかの原因でひずんでいます。

 

2023/12/16

PCM1792A DAC の改造

Aliexpress で PCM1792A DAC 基板を買いました。後で探したら ebay でも同じセラー(?)が売っているようです。PCM1792A を使っているボードはこれしかないようでした。PCM179x 系でアッテネータ機能内蔵の高音質より(PCM1794と同じ)ということで期待して買ったのですが、これはお勧めできません。

改造前のボード

2023/12/02

TPA3251 で Post Filter Feedback (PFFB) を試す

D級アンプで Post Filter Feedback (略して PFFB)  を構成すると歪みやノイズが減って音がよくなるという話があります。回路特許もあって採用しているメーカは少なかったらしいのですが TI の IC でアプリケーションノートに PFFB の記述があって比較的簡単に試せるというのが気になっていました。またA級, AB級アンプでも負帰還を強めにかけるとダンピングファクターが向上するので、理論上は D級アンプでも同様なので、その点でも音が変わるのではと思いました。

TI のアプリケーションノートは SLAA788A "TPA324x and TPA325x Post-Filter Feedback" (https://www.ti.com/jp/lit/an/slaa788a/slaa788a.pdf) です。回路図を見ると抵抗1本で帰還し、位相遅れの補償をコンデンサ二個と抵抗1本(+TPA32xxの内部抵抗) でするようです(読み間違っていなければ)。

2023/11/23

Aiyima A07 の改造

TPA3251 搭載の無名のアンプを Aliexpress で(https://www.aliexpress.com/item/1005006069855189.html)、TPA3255 搭載のアンプとして Aiyima A07 (https://www.amazon.co.jp/dp/B08CJZGT6H)を買ってみました。試しに聞いてみたら TPA3251 の方はよいのですが Aiyima A07の音がなんか変です。探してみると入力1段目のオペアンプの出力と反転入力を作っているオペアンプの入力の間のコンデンサが悪いという話がありました: AIYIMA A07の改造 : 半導体無帰還アンプ好き 回路図で C3 と書かれている電解コンデンサです。

最初は外そうかと思ったのですが基板の裏面でショートするだけにしました。写真ではマジックで印を付けたコンデンサです。基板の裏でショートしています。