2023/04/12

三井住友銀行の Olive アカウントで考えたこと

三井住友銀行の Olive アカウントができて銀行はこんなことを考えていそうだなと思ったことです。銀行も利益を上げないといけないわけですが既存の顧客口座についても

  • 紙の通帳(印紙税がかかる)を廃止したい
  • 休眠口座を減らしたいから未利用口座利用料を設定したい
  • コンビニATM利用手数料の銀行負担(ATMを設置しているセブン銀行等に手数料を払っていますが、セブン銀行の顧客が三井住友銀行の本支店ATMを使うことは少ないので手数料が相殺されない)を減らしたい

というのが表れていると思います。特に最後が強そうです。選べる特典とかいって分かりにくくしていますが、One's ダイレクトから続くポイントパックでアピールしてきたコンビニATM手数料無料○回を止めてしまったのですから。給与・年金特典 200 ptをもらっても、コンビニATMを使うと平日8:45-18:00で220円、それ以外の曜日時間帯は330円利用手数料がかかります。

ここは選べるとかいわず、コンビニATM手数料時間外平日以外を含め1回無料、使わなかったら100pt、給与・年金等の振込があれば200pt にしてくれるとよかったのにと思っています。選べるにしても、これと、Vポイントアップの2択に。

Vポイントアップも微妙でポイントが多くもらえるのはコンビニと限られた飲食店のみです。コンビニを売りにする、つまりコンビニをよく利用する人が想定顧客なのに、コンビニATM利用手数料の無料条件が厳しくなっているのは顧客へのアピールとしては矛盾してるのではと思ってしまいます。設計者はクレジットカード、できればデビットカードを使ってくれたらいいのにと思ってるんでしょうね。

あとは顧客の囲い込みにかかってるなあという印象です。SBI証券にグループ企業のSMBC日興證券にと節操がない気はしますが。


2023/04/11

三井住友銀行の Olive アカウント (注意点・デメリット)

 三井住友銀行の Olive アカウントを作りました(正確には切り替えました)。作るときに調べていくつか注意があったので参考までにメモ。

  • 紙の通帳は使えません
  • クレジットカード、デビットカード機能が必ずつきます
  • 未利用口座管理手数料の徴収対象になります
  • SMBCポイントパックが解約になるのでコンビニATM手数料、ATM時間外手数料の無料回数が0回になります(25日と26日の8:45~18:00が無料になるのは変わらない)
  • 選べる特典は1つしか選べません(クレジットカードが一般かゴールドの場合1つ、プラチナプリファードは2つ)。
  • ポイントアッププログラムは限定されたコンビニと飲食店のみ

紙の通帳が使えないのは問題がない人も多いことでしょう。クレジットカード、デビットカード機能が不要なら使わなければいいでしょう。未利用口座管理手数料の対象条件は今のところ緩いので引っ越しなどで他の銀行を使うようになったら解約してしまうのでいいと思います。

コンビニATM手数料の無料回数はポイントパックでも減りましたが0回になるのは要注意です。ATM利用手数料を払わない方法は

  • 三井住友銀行の本支店のATMを使う(時間外もOK)
  • コンビニATMを25日か26日の8:45~18:00(祝祭日はずれる)に限定して使う
  • 選べる特典を使って月に1回無料にする
注意がいるのは3つ目の方法で、これは「選べる特典」なので、これを選ぶと給与・年金特典 200 pt を選べません。

最後にポイントアッププログラムは魅力的なようですが、限定されたコンビニと飲食店のみなので、それらを使わないなら期待しない方がいいです。

上の気になる点に納得したら、キャンペーンでだいぶお得なので切り替えてもいいと思います。切り替えるときには紹介キャンペーンがあるので、それを使うと紹介者、紹介された方の両方が 1000pt もらえます。 知り合いに紹介する方がいなければ、下記キャンペーンコードをどうぞ。

紹介コード:SF00149-0016760

1.紹介コードを入力してエントリー!
エントリーフォームはこちら:
https://pub.msg.smbc.co.jp/olive_syoukaicode_nyuryoku_CP01922?aff=CP01922_o_mlEDM_CT13514_tc&utm_source=ml&utm_medium=EDM&utm_campaign=CP01922_o_mlEDM_CT13514_tc

2.Oliveアカウントを契約の上、契約日の翌月末時点での残高が10,000円以上になるよう入金。
申込はこちら:
https://www.smbc.co.jp/kojin/cmn/dl/smbcapp_01.html

Oliveアカウントの紹介プログラムについて詳しくはこちら!
https://www.smbc.co.jp/kojin/olive/special/offers/account.html?aff=CP01922_o_mlEDM_CT13810_tc&utm_source=ml&utm_medium=EDM&utm_campaign=CP01922_o_mlEDM_CT13810_tc
 

 

2022/10/20

PCM1794A DAC の制作

手元にある一番性能のいい DAC が Onkyo SE-U55SX だったのですが、mac OS で使っているとプチプチ音が切れます。どうしようかなあと思ったのですが完成品より自作したいなあと思って調べていました。アンプの方がバランス接続できるので、できればバランス接続でと検索しながら調べていると DAC PCM179x 系がバランス接続の出力をつくるのが簡単そうでした。

さらに調べていくと PCM1794A をモノラルモードで使ってバランス接続の基板が売られていました。PCM1792か1795だとデジタルボリュームが使えるので、そちらがいいなと思って調べていたものの、基板設計しなくていいなら楽かなあと思って買ってみました。

今のところ下記を組み合わせています:

 
 光デジタル/同軸デジタル/USBの3入力をリモコンで切り替えるようにしています。リモコンを増やすのも嫌だったので、アンプの入力切り替え用のボタンを複数回押すと入力切り替えになるようにしています。性能の方はうまく測れていないのですが、SE-U55SX より聴感上は上になりました。

2022/10/19

Ncore NC122MP 入りのパワーアンプ (AUDIOPHONICS MPA-S125NC XLR) を買った

ちょっとパワーアンプが気になるようになり調べてみるとD級アンプの中でも Hypex の ncore は別格というのが出てきました。D級動作のアンプの中でも負帰還が強く、ダンピングファクターが高いというのです。気に入らなかったら売るつもりで、それでも安価なものをと探してみると NC122MP にたどり着きました。出力はラインナップの中では小さめですが、個人宅で使うには十分すぎます。NC122MP は Hypex 製のモジュールで、モジュール単体では正規には入手出来なそう(amazon, Aliexpress で売ってるけど Hypex が個人向けに出していないので新品の正規品かは怪しい) なので、それを使った製品を購入することになります。これもNC252MPの方ですがリストを作っている人(https://www.audiosciencereview.com/forum/index.php?threads/hypex-ncore-nc252mp-market-overview.31085/)がいて、安価なのが Audiophonics というフランスのオーディオショップが自社ブランドで売っているものです。すでに個人輸入している人がいて日本へも発送してくれるということです。入力が RCA と XLR のものがあり、XLRの方 (AUDIOPHONICS MPA-S125NC XLR Stereo Class D Power Amplifier NCore 2x125W 4 Ohm)を購入しました。

MPA-S125NC XLR の内部

注意は UPS Express Saver を使うと送料が安かったのですが、国内に入ってから大都市圏だと平日昼間しか配達してくれないかも(UPSが直接配達)という点です。再配達で委託業者(クロネコヤマト)を使うように指定すればいいらしいのですが、方法を確認しておいた方がいいと思います。また受け取り時に日本の消費税(運送業者が代理で収めてくれる)を払う必要があります(フランス(EU)の消費税は免除されます)。円安が進んでいて9月に発注、10月に着(在庫がなかったので1ヶ月待った)で、送料消費税込み約6万円でした。

音質についてはパワーアンプ以外のファクターも大きいので書くのが難しいですが、DIATONE P-610MB を約 60L の推奨箱にいれたスピーカ、プリアンプがアキュフェーズの C-11、音源が PCM1794A 使用の DAC (無名の基板を入手) という組み合わせで DAC からパワーアンプまでバランス接続をしていての話です。この組み合わせでパワーアンプをアキュフェーズの P-11 から入れ替えて、音が大きく変わったようには思えませんでした。若干、NC122MP の方がいいかなぐらいでした。

電源ON/OFF時のポップノイズも気になるほど大きくありません。スピーカーリレーをいれる改造をしようかと思っていたのですが、改造は不要のようです。また蓋を開けてみましたが内部の配線もきれいでした。ただコイルとトランスの発熱が大きめなので、空気穴は塞がない方がよさそうですし、もしかすると穴を追加した方がいいかもしれません。Hypex のは4年ぐらいでコンデンサがだめになるというのを海外の掲示板で書いている人がいたのは、発熱でコンデンサが劣化するということなんかもと思いました。

 性能はこの辺をhttp://archimago.blogspot.com/2020/01/measurements-hypex-ncore-nc252mp.html?m=1


2022/10/11

パワーアンプの音、スピーカーの音とダンピングファクター

ずっと以前、Tripath TA2020-020 で D級アンプの自作が流行始めたころ、キットを買って作り、電子ボリューム PGA2311PA を買ってアンプを作りました。このころはS50年頃のプリメインアンプやTA2020が流行る前後のミニコンポを使っていたので、D級アンプのコストパフォーマンスのよさにびっくりしました。

その後フルデジタルアンプ(TAS5086 + TAS5142)の自作の機会があり、市販品も DENON DRA-F109 と KENWOOD R-K731 と安価なフルデジタルアンプ(チューナーも入ってるのでレシーバーとも)を買って使っていました。普段使いは、DRA-F109 にウッドコーンスピーカー(キット)SX-WD1KT でラジオやテレビの再生を、ちょっと大きな音で聴きたいときは自作のフルデジタルアンプとDIATONE P-610MB を推奨箱(60Lのバスレフ)につないだもので聴いていました。

今年になって実家で使ってたアンプが壊れたと連絡があり買い換えの時に処分されそうだったので引き取ってきました。アンプの方はやはり少しおかしかったのですが、別の機会に書こうかと思います。それと NS-10M に興味がわいてヤフオクで買いました。前置きが長くなりましたが、そのアンプとスピーカーを取っ替え引っ返したら音が違うので、びっくりして興味を持ったという話です。

アンプの方はアキュフェーズのコントロールアンプ C-11 + パワーアンプ P-11 です。スピーカーの方は上記に加えて FOSTEX のかんすぴの一番大きい P-1000-E + P-1000K です。かんすぴの方は音は気に入らないものの試しに何かにつなぐにはいいかなと思っていて置いていたものです。

DRA-F109 と自作フルデジタルアンプの音の傾向は似ていて、かんすぴとレストア前の NS-10M は気に入らない音でした。なんというかすっきりしない感じです。NS-10Mの方は男声のしゃべり声が鼻声に聞こえるようなとき(特定の周波数が悪かったのでしょう、特定の人の声)もありました。SX-WD1KT と P-610MB は、すっきりはしているものの大迫力の低音というわけではありませんでした。

それが C-11 + P-11 をつなぐと、かんすぴがちゃんと鳴るようになり、レストア前のNS-10Mもそれなりの音に聞こえます。SX-WD1KT はそれほど音は変わりませんでしたが悪くなることはなかったです。さらにびっくりしたのは P-610MB で、高い音の解像度が上がって、低音の迫力が増しました。

レストア後の NS-10M はフルデジタルアンプでも変な音はなくなり、解像度の高い音がするようになりました。低音の方はあまりでませんが。

で、なぜなんだということで見ていくとダンピングファクターのせいかなあというところにたどり着きました。フルデジタルアンプの方は方式上おそらくダンピングファクターは 10 〜 20 ぐらい(自作アンプの方で BTL なので IC 内部とコイル+αで 0.5Ωぐらいありそうだから8Ω/0.5Ω=16)。対する P-11 は 200 あります。こちら (https://souzouno-yakata.com/audio/2007/05/02/2315/) を読むとダンピングファクターは 40 あればよさそうということですが、ちょっと足りません。

レストア前の NS-10M の方はエッジが硬化してインピーダンスの周波数特性がボロボロだった可能性が高いのではと思っています。P-610MB の方はフルレンジスピーカーで分割振動しているらしく高音でインピーダンスが乱れるようです。また低音側もインピーダンスがぐっと上がっています(P-610 の特性の話はこちらにありました( ダイヤトーン P-610MBの実力と限界を見極める)。最後けなされているのではなくて、神格化/伝説化するのではなくて、特性を生かして聴きましょうということだと思います)。この辺りがダンピングファクターの低いフルデジタルアンプから P-11 に変えたら音が変わった理由なのではないかなと。

さらに興味があったので Ncore の NC122MP モジュールを使ったアンプ (AUDIOPHONICS MPA-S125NC) を買ってみて P-11 に変えて C-11 につないだのですが、各スピーカーに対して同じような音の印象です(NS-10Mはレストア後なので、レストア前の音は聞けず)。このアンプはアナログ入力の D級アンプですが、ダンピングファクターが 370 (ほぼ同じモジュールを使った TEAC AP-505 の値) と高いアンプです。

今回の経験がダンピングファクターの違いと言い切る自信はないですが経験談でした。