2023/09/23

CS4398 DAC ボードの改造 (2)

 

Cirrus Logic の CS4398 の DAC を試したくて Amazon でキット(部品セット)を買った改造その2です。LPF がまずいのはに書きました。

ものは「LILLYエレクトロニクス LJMキットのCS8416+ CS4398 DACボード(USB+同軸DAC192K/24bitのボード)AC15V-0-AC15V」という名称で売っていた基板です( https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01BBO12T6/ )。diyaudio.com では DAC: CS4398 with CS8416+CM102s というタイトル https://www.diyaudio.com/community/threads/dac-cs4398-with-cs8416-cm102s.211321/ で話題になっています。

改造その2としては推奨回路の形の差動増幅にします。ただ推奨回路の定数の抵抗等は入手しにくいので、入手しやすい値の定数で設計し直しました。設計の方針は R1 + 2×R2 = R3 を守る、オペアンプの反転入力側の抵抗値はR3の計算に合わせて比例で計算、抵抗値が決まったらコンデンサの値は推奨回路の時定数と近くなるよう計算し、入手しやすい値で近似としました。抵抗値の方が正確なら帯域内の特性は問題ありません。コンデンサの値は多少違って(どちらにしろ精度はよくないわけですが)カットオフ周波数が少しずれて、帯域外でバランスが悪くても聞こえない周波数なので構わないとしました。回路図と基板上の部品の位置です。部品配置図の方は diyaudio.com に投稿されたものに上書きしていますが、入手した物と回路定数が若干違っていました(部品の位置は同じなので気にしない)。

改造に使った部品は100kΩの炭素皮膜抵抗以外は Bispa で買いました。用意した部品は以下の通りです。抵抗はデータシートだと0.1%以下の精度のものが勧められていましたが妥協しました。1kΩは交換しなくてもいいのですが変えて見ました(図の赤線を引いた1kΩと、100uFのコンデンサをつける1kΩの4本, R1 + 2×R2 の計算に関係する)。

名称・値必要個数
LGMFSA50-331C(音響用金属皮膜抵抗:330Ω/±0.25%品)2
LGMFSA50-561C(音響用金属皮膜抵抗:560Ω/±0.25%品)2
LGMFSA50-102C(音響用金属皮膜抵抗:1KΩ/±0.25%品) 4または6
LGMFSA50-302C(音響用金属皮膜抵抗:3KΩ/±0.25%品) 4
炭素皮膜抵抗 100kΩ (ここは音質に関係ないはず2
UPZ100V3300pF(UPZ ポリプロピレンフィルムコンデンサー/リード品) 4
LGMFC-100V0.01uF(LGMFC 積層フィルムコンデンサー/リード品(100V耐圧・樹脂モールド))2
KA50V22uF(KA 音響用コンデンサー/105℃ハイグレード品)2
KA50V100uF(KA 音響用コンデンサー/105℃ハイグレード品)2

1kΩと100uFのコンデンサは次の写真のようにくっつけてから基板に付けました。 

改造後の基板です。 


 
測定は一切していませんが改造後の音に文句はないです。

0 件のコメント:

コメントを投稿