2014/01/12

NETGEAR ReadyNAS 102 + WD Elements Desktop 3.0TB

NETGEAR の ReadyNAS 102 (2ドライブ搭載できるNAS) とウェスタンデジタル(WD)の USB HDD (
WD Elements Desktop 3.0TB (USB2.0)) を使ってのメモです。

WD Elements Desktop 3.0TB

まず、 WD Elements Desktop 3.0TB はエントリモデルで少し古いもののようで、USB 3.0 ではありません。代わりに安かった(ドライブ単体と同じぐらいの価格)です。で、おおむね問題はないのですが、2つはまったので。

1つは東芝の VARDIA (BD & HDD レコーダ) で使う前に、WDのツール(WD Quick Formatter
http://support.wdc.com/product/download.asp?groupid=304&sid=34&lang=jpでフォーマットする必要があるというもの。買った直後のフォーマットだと、レコーダで初期化しようとしても、失敗してしまいます。
もう1つは容量とAFTに関するもの。ReadyNASで使うためにパーティションを Ubuntu (12.04.3)のライブDVDで設定しようとしたら、Disk Utility だとパーティションの設定ができず (1TBになってしまう)、 GParted Partition Editor を使う必要がありました(Dashboard から名前で検索して実行した)。

あと 4kbytes/sector (AFT)のドライブなので、パーティション境界を合わせる必要があります。これは GParted のデフォルトで OK (シリンダ境界に合わせない)でした。

ReadyNAS 102

ReadyNAS 102 の方も、いくつか思っていたことと違ったり、苦労しました。まず、内蔵のドライブ2台は基本的にはミラーになってしまいます。一台だけ普段は使って、もう1台にときどきコピーという運用を考えていたのですが、それは出来ないようです。
つぎに ReadyNAS には誤操作防止のためでしょうがパーティションを切るようなツールがありません。内蔵ドライブはパーティションを消してから取り付ける必要があり、USB HDD の場合にはパーティションを切ってフォーマットまで済ませてからつなぐ必要があります。

機能面ではウィルスチェックのモジュールが使えるのですが、動作がかなり遅くなります。own Cloud が簡単にインストール出来るというので試してみましたが、設定がさっぱり分かりませんでした。あとスナップショットを切る機能がありますが、容量に余裕がないと(当たり前ですが)使えないようです。
SSH は初期設定では無効で、有効にしても root のアカウントでのみログインできるようになっています(あとでいじれば OK)。

で、内蔵2台でミラーリング(故障対策)、外付け HDD に、時々バックアップ(人間のミス対策)と思って、WD Elements 3.0TB を買ったのですが苦労しました。一つ目はパーティションの切り方で上記の通り、GParted を使えば問題ないですが、最初分からりませんでした。

ReadyNAS 102の正面にあは USB 2.0対応のポートが1つ, 背面には USB 3.0対応のポートがが2つあります。背面にこの HDD をつないでバックアップを開始すると、途中で止まってしまい、web インタフェースも使えないようなことになってしまいました。SSHでログインして確認するとカーネルがパニックを起こしていました。つかったバージョンはFirmware 6.1.5 です。割と致命的なので、いずれ修正が入ると思います(でも、すぐじゃないかも)。で、試しに正面側のポートにつないでみると、パニックは起こさなくなりました。

さて、バックアップをするかと思ったら、やたらと遅い。なんと 3.2MB/secしかでていない。結局はマウントオプションが sync になっていたらかで、

mount -o remount -o async /dev/sdc1

とやると、23MB/sec になりました。自動でマウントするときのオプションをどこで指定するか見つけられていないので、毎回手で指定する必要はあるけど、とりあえず解決。これで 2.1TBのバックアップに8日近くかかるのが、1日ちょいになります。
USB だと、いつ抜かれるか分からないということで nosync なんでしょうけど、パフォーマンスでなさ過ぎがデフォルトで設定を変えられないのはちょっと…
なんていうか安くて初心者が使いそうなのに、あちこちはまるところがあるという結果でした。

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