2010/10/30

LT3080 を使った CVCC 電源(回路・プログラム完成)

ケースには入れていませんが、LT3080 を2個使った CVCC 電源が完成しました。入力15V, 出力0.5から13V, 0から1Aです。電圧、電流共に安定性は十分だと思います。PIC を使った電流・電圧計付きです。CC表示、出力を軽い操作でオン・オフできるようにしてあります。





実際に出力できる電流は出力電圧によって異なります。これはシリーズ型の電源で電圧降下分がすべて熱になるためです。放熱器を小さくした場合にはLT3080以外を使っても同じことになります。発熱が大きい場合には LED を点滅するように PIC のプログラムは書いてみました。

 電流計は LT3080 の電流制御抵抗の両端電圧を測っているのですが、定電圧動作時には、出力に流れる電流より少し大きな値になりました。原因を探ってみたのですが、LT3080 の動作によるようでした。もちろん出力に直列に電流測定用の抵抗を入れれば値は正確になりますが、負荷変動による電圧変動を大きくしてしまうのと部品も増えるので、定電圧動作時の電流表示は目安と割り切ることにしました。

LM317などを使って定電流動作できるような回路と比べて、回路がシンプルになるのがメリットでしょうか。電流電圧計が不要なら、上側の回路図だけで完成しますから。一方で放熱が必要な素子が2つになるのがデメリットかなと思います。


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