Digifi No.22 の付録ヘッドフォンアンプ基板が基板単体で500円で売っていたので買ってみました。iPhone + Lightning アダプタ, Macbook Pro, USB DAC に同じヘッドフォンを直接繋ぐのと、基板を通して繋ぐので比較したのですが、なんとも音のバランスが悪い印象でした。低音が強く、ごちゃごちゃした感じ。
探してみると Shio-G の blog の DigiFi No.22 バランス駆動対応ヘッドホンアンプの実験 に現物から起こした回路図を公開されていました。これをみるとオペアンプの出力にヘッドフォンのインピーダンス(16Ω〜64Ωぐらい?調べていない)と比べて大きな値(83Ω, テスターでの実測)の抵抗が直列につながっています。その結果、blogに書かれているように(blog ではスピーカーで特性を測られていますが、ヘッドフォンも同じはず) ヘッドフォンのインピーダンスに強く影響を受けて周波数特性が暴れている(低域で強くなったりする)のが音を悪くしているようです(ダンピングファクターが低すぎるため)。
試しに出力抵抗に並列に 1 Ωの炭素皮膜抵抗をつけてみる(出力のコンデンサと3.5φのステレオジャックの根元の間に付ける)と普通のよい音になりました。
インピーダンスの高い(400Ωとかもっと上)のヘッドフォンなら改造せずにもいい音なのかもしれませんし、そういう設計にしている理由(ヘッドフォンの活線での抜き挿しでオペアンプを壊す可能性、音量をしぼる必要性(LINE入力はボリュームが効かない設計)、電源周りのノイズが大きいときに聞こえてしまう)はいくつか考えられますが、ちょっとなあと思いました。
付属オペアンプがまあまあ高いものなので3枚買ったけどどうしようかなあ。
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