■必要なソフトウェアのインストール
まず Visual C++ と OpenCV, CMake をインストールします。
Visual C++ 2008 Express Edition については、以下の URL の情報に従ってインストールします。
http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/Express/
時間はかかりますが、難しくはありません。インストール直後は期限が設けられています。登録をすると無期限になるので登録するとよいでしょう。
OpenCV 2.00a もインストールします。
http://sourceforge.net/projects/opencvlibrary/
から、OpenCV-2.0.0a-win32.exe をダウンロードし、ダブルクリックしてインストールを開始します。
こちらも、特に難しい点はありません。
最後に CMake をインストールします。OpenCV のライブラリをコンパイルするのに必要です。
http://www.cmake.org/cmake/resources/software.html
から、cmake-2.6.4-win32-x86.exe をダウンロードし、ダブルクリックしてインストールを開始します。
■OpenCV のライブラリをコンパイル
次にOpenCVのライブラリをコンパイルします。インストール直後は、デバッグに必要なライブラリが含まれないためです。c:\OpenCV2.0\buildディレクトリを作成しておき、CMake (cmake-gui)を Windows のスタートメニューから起動し、コンパイルするためのファイルを生成します。↓をまねするとよいでしょう。ENABLE_OPENMPのチェックマークをはずします。
http://imagingsolution.blog107.fc2.com/blog-entry-177.html
それから、環境変数 PATH に、c:\OpenCV2.0\build\Release と c:\OpenCV2.0\build\Debug を追加しておきます。Windows の環境変数の設定方法を知らない場合は↓が参考になります。
http://imagingsolution.blog107.fc2.com/blog-entry-133.html
これで準備は完了です。
■プログラムをコンパイルしてみる
準備が完了したのでサンプルファイルをコンパイルしてみます。基本的には OpenCV Wiki の↓のページに従えばよいです。
http://opencv.willowgarage.com/wiki/VisualC%2B%2B
違いは以下のとおりです:
- 2.00以降はヘッダファイルが c:\OpenCV2.0\include\opencv 以下にまとめられているので、インクルードディレクトリは、それだけを追加すればよい
- ライブラリのディレクトリは、c:\OpenCV2.0\build\lib\Releaseまたはc:\OpenCV2.0\build\lib\Debugを指定する(ビルドターゲットのRelease/Debugにあわせて)
- ターゲットがDebugのときは、xxx.lib ではなく、xxxd.libを指定する
また、上記のページでは、VC++共通の設定でインクルードディレクトリを書くような説明になっていますが、プロジェクトごとに指定しても問題はありません。
参考までに作ったプロジェクトをおいておきます。opencv-test.zipです。ソースは camshiftdemo.c をコピーペーストしています。展開して、opencv-test.sln をダブルクリックし、Visual C++ でソリューションをビルド→実行すれば動くはずです。ただし、作成した環境以外でテストはしていません。
>ターゲットがDebugのときは、xxx.lib ではなく、xxxd.libを指定する
返信削除ここが分からず困っていたので、大変助かりました!
うまくいってよかったですね。お役に立てて何よりです。
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